yoshinoのブログ

アラフィフ恋物語

魔の一週間

yoshino

最後のデートかも

待ち合わせに少し遅れた彼が足早に先を歩く
せっかちだなって初めてのデートの時も思った。


雨の強い夜だった。
「今晩は遅くまで大丈夫だから」と言っても歩く速度を緩めない。


いつものお気に入りの場末の店は閉まっているかもしれないと
賑やかな繁華街の中をどこへ目指すかも皆目見当もつかないまま後を追う。


「ここでいい?」


何となく 看板にひかれて 九州料理を売りにした店へ入った。
彼は仕事場に近いこともあって 周りを気にしてた。
次々と運ばれる食事に「旨い」といいながら私にも日本酒を注いでくれた。


食事はおいしかった。ただ店の雰囲気が気に入らなかったのか
「初めての店は下調べが必要だな」と小さく反省


ふと今回のデートは彼の優しさを感じた。


8月を最後に私は彼に期待することをやめていた
どんなに好きになっても、自分の欲しい答えは返ってこない。
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さかのぼることデートの10日前
たまたま近所の喫茶店で時間をつぶしているのを知ってLINEした


「顔みに行ってもいい?」


返信がなく諦めかけた時
「仕事しててLINE見てなかった。いいよ」


嬉しくて飛んで行った。。。(いや・・車だけど)


素面の彼がコーヒー飲みながら仕事してる
半端ない萌え!! 
もうこれ以上のシチュエーションはない。。。


話も仕事の話。。かっこよすぎ・・・でも言えない
「この場面をもう一度」ってついつい願っちゃう。


そろそろ帰宅する時間になったので
ダメもとで「22日の金ようは夜遅くなれるんだけど」って言ってみた。
以前「次の約束なんてできないよ」って言われてたから遠慮がちに。


「う~ん」とスケジュール表をおもむろに眺め
 「今ところ・・18時に会社出れるかな・・来週また連絡くれる?」って返事されて驚いた。


2カ月前あんなに冷たく「次いつ会えるか聞かないで」って言ってたのに。
ドタキャンも覚悟で当日を迎えた。
だから彼が来た瞬間どれだけ心が踊ったか・・


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そして九州料理のお店。。。
程よくお酒が入ったところで「・・・・行くか」
行先はひとつ


飲み足りなかったみたいだけどホテルの部屋にはビールと酎ハイしかなかった。
ジェットバスがないと満足しない彼が自分でお湯を入れに行った。


テレビを見ながら「なんか食べたいな」とか言ってる。
すぐにベッドに入らない彼。。。時間が気になる私。。。


いくら遅くまでといっても泊まれるわけじゃない。


「終電では帰りたい」って言われる


だから「うん」っていうしかない


バスタブにお湯がたまると一人で入りに行ってしまった。
まるで我が家のように振る舞う。


仕方がないので自分で服を脱いで遅れてバスルームへ


そこからはゆっくりゆっくり二人の気持ちが盛り上がる。


キス、キス、キス 、触れ合いながらまだ中に入れない
お互いの繋がる部分を順番に愛撫しあう


突然
「好きだよ」
「本当に好きだ」
「もっとセックスしたいよ」


何カ月ぶり・・・ ずっと待ってた。。
涙が出そうだった。


冷静なもう一人の自分の声が脳裏で響く
「お酒が入ってるから?」


それをぐっと抑えて


「私も・・・私も好き」って言ってみた。


2人は一瞬でも愛し合ったのだろうか。。。
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3時間休憩のはずなのに2時間で「行くか。。」とさっさとフロントへ電話
こんなに早くに酔いが醒めたかと残念に思う


服を着て準備している私の後ろから抱きしめてキスしてくれた


帰りたいのか帰りたくないのか 分からない
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気分屋さんが「ラーメン食べたいな、どっかで食べていくか?」


今までにはなかった誘いの言葉


また一歩二人の関係が前に進んだのかと思っちゃうじゃん。。
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「いいよ。私はタクるから時間は大丈夫。」って言ったら


「じゃあ、一緒に乗っていくから飲んでいいよ」って明らかにいつもと違う


帰りのタクシーはすぐ捕まった。
車の中で私から手を絡めた
彼の手が優しく、私の気持ちに応えてくれたように感じた


私が先に降りる時の別れのキス
ただの挨拶っぽかったけど 
一緒に過ごせた6時間半を完璧にしたキスだった
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心から満足したデートにしてくれた。
だからこそ、デートの後の一週間がとても辛い。


昨日の彼と今日の彼は違う。
今日の彼と明日の彼は違う。


それをわかっていたのに・・ついつい執着してしまう。


次にいつ会えるかなんて分からないのに


もう一度「好きだよ」って聞きたくなっちゃう
もう一度「セックスしたい」って言って欲しい
もう一度 どうしようもないほど切なそうに抱きしめながらのキスが欲しい


一週間。。。
麻薬中毒患者の禁断症状のように苦しんだ。


少しずつ彼はいないことに慣れていく
デートするたび、あれが最後のデートかもしれないと思いながら。。


そして必ず次を夢見る。。。